専門家の「強み」の引き出し方㉕

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おはようございます!(社)日本専門家協会理事&「あなたの強みを引き出す達人」の松下雅憲でございます。私は、この協会で「強みを見つけて自分のセミナーに活かそう」講座を担当しています。今日も、この「強み」について少しお話ししましょう。
あなたが、講演やセミナーを行うとき、どんな話の構成をするでしょうか?もちろん、構成と言っても人それぞれ特徴が違います。しかし、その話の構成を観察していると、いろいろなタイプに分類することが出来ます。今日の「強み」のお話しは、そんな話の構成の中で「聴講者を取り込んで登場人物にするかしないか」についてお話ししますね。これって、話し手の「強み」「特徴」がよく出てくるんですよ。
まず目に浮かぶ代表的な講演は、「あらかじめ構成されたストーリーを流ちょうに話すタイプ」。素晴らしい演説や講演でよく見かけるタイプです。スティーブジョブズさんやオバマ大統領の就任演説などがその代表例ですよね。最近では、東京オリンピック招致の際のプレゼンもこのタイプでしょう。
もうひとつは、聴き手の反応を確かめながら、内容や構成を変えていくタイプ。もちろん基本的なストーリーはあるのですが、反応の仕方に合わせて少しずつ変えて行くのです。まるで、フローチャートのようにストーリーがたくさん用意されているタイプです。客席と一体化して盛り上げる演芸場での漫談、たとえばゼンジー北京さんなどがその代表例ですかね。最近、ニューヨークでとても人気のあるスタンドアップコメディアンの小池良介さんもこのタイプですね。
この両者の大きな違いは、聴き手に質問や突っ込みを入れて自分の話のストーリーの中に登場人物として取り込むか否かです。聴き手を取り込むと、リアル感や一体感を高めることが出来、その結果、話の内容に対して共感性を高めやすくなるという効果がありますので、セミナーや研修ではよく使われる構成手法です。しかし、聴き手を取り込んでしまうと、ストーリーのコントロールが非常に難しくなります。流れるような起承転結構成には、予期しない構成は大きな障害になる可能性があるのです。なので、講演や演説などではあまり使われません。
さて、この「聴講者を取り込むか否か」 については、「会場の大きさ」、「話し手と聞き手の距離」という環境の違いもあります。近い方が取り入れやすいですよね。しかし、一番の大きな違いは、話し手の「ストーリー構成に対する特徴」という「強みの違い」なのです。
それは、話の構成を計算し完璧な台本に仕上げたいタイプと、あらかじめ空白部分を作っておき、そこに聴講者を取り入れて完成させようとする柔軟なタイプの違いです。これには話し手の性格・特徴が強く出ていると思いませんか?
コミュニケーションタイプが、アナライザーの傾向が強いタイプならきっと完璧なストーリーを構成したいでしょう。一方で、プロモーターの傾向が強いタイプならば、空白を作って可変型のストーリーを構築したいのではないでしょうか。コントローラーやサポーターがどの様な構成傾向にあるのかはまだ研究不足ですが、プロモーター傾向とアナライザー傾向では、話の構成の方法に違いがあるように思います。
さて、あなたはどんな話の構成を好みますか?で、コミュニケーションタイプは何でしょうか?是非私の研究成果にしたいので、今度教えて下さいね。

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