専門家の「強み」の引き出し方⑪

棚

おはようございます!

「強みを引き出す」「強みを伸ばす」「強みを活かす」(社)日本専門家協会 理事の松下雅憲でございます。

私は、この協会で「強みを見つけて自分だけのセミナーに活かす」講座を担当しています。今日も、この「強み」について少しお話ししましょう。

前回は、「強みを見つけるときに落ちてしまう落とし穴」の五つ目「ざっくりととらえてしまう」についてお話ししました。例えば「営業が得意」という強みであっても、営業の各シーンには、活かす強みの種類が違うものがあります。表面化している事実や成果だけでは無く、それを分解して「営業のどのシーン」が最も得意なのかに着目し、さらにその成果を出している原因、たとえば「質問力」なのか?「想像力」なのか?等と深掘りしていくのです・・・と言うお話しをいたしました。

さて、今日は、「強みを見つけるときに落ちてしまう落とし穴」の五つ目「ざっくりとらえてしまう」の続きです。

前回お話しした「強みの元になるものを細かくとらえる」という考え方は、実は「弱み」をカバーする方法についても応用出来るのです。例えば「営業が苦手」という「弱み」があったとします。さっそく「ざっくり」と「弱み」をとらえていますよね。では、これを「強み」の時と同様に分解していきましょう。

彼は、「アポイントメントを取るのが苦手」なのでしょうか?「初対面で自己紹介をするのが苦手」なのでしょうか?「相手のニーズをつかんだり引き出したりするのが苦手」なのでしょうか?それとも、「相手が望む資料やデータを的確に提供出来ない」のでしょうか?「価格交渉が苦手」なのでしょうか?「最後の一押しが出来ない」のでしょうか?さてさて・・・・

これは表面化している各シーンに分解したものです。彼が、いつもつまずくポイントはどこかにあるはずですよね。それがわかったら、今度はいつも上手く行かないポイントに対してその原因となるものを探していくのです。もしかしたら、「相手の話を聴いていない」のかも知れません。それはなぜ?もしかしたら「不安なので次に自分が話すことを考えていて相手の話を聴けていないのかも・・・」ならばその「弱み」を引きだしているベースは何なのだろうか?

こういう風に考えて行けば「弱みを克服」する集中ポイントも発見しやすくなるのです。「強み」と同様に「弱み」にも、それが顕在化・表面化する根本的な原因があります。それが、どこにあるのか?自分の過去や経験、人間関係を棚卸ししていったらハッキリと見えてくるかも知れませんね。

まあ、とは言うものの・・・・「弱み」を克服するよりも、「強み」の根っこを見つめてそれを活かす方が面白くてなんだか楽しいですよね~ちなみに、私は自分の「弱み」は、棚から下ろさずに、ずっと前から棚上げしたままです(笑)

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