専門家の「強み」の引き出し方⑩

もぐら2

おはようございます!

「強みを引き出す」「強みを伸ばす」「強みを活かす」(社)日本専門家協会 理事の松下雅憲でございます。

私は、この協会で「強みを見つけて自分だけのセミナーに活かす」講座を担当しています。今日も、この「強み」について少しお話ししましょう。

前回は、「強みを見つけるときに落ちてしまう落とし穴」のよっつ目「本人の言っていることを鵜呑みにしない」についてお話ししました。「私ってこういうタイプだから~」と自分の特徴や強み弱みについて話していても、それって本人の思い込みや自己防衛反応から出ている言葉であることが多いものです。だって、「自分のことは自分では解らないもの」なんですからね。と言うのが前回のお話しでした。

さて、今日は、「強みを見つけるときに落ちてしまう落とし穴」の五つ目「ざっくりとらえてしまう」についてお話をしましょう。

「強み」と言う捉え方自体が割と大きく抽象的な表現なので、ついつい「その人の強み」も「ざっくり」と大雑把にとらえて表現してしまいがちですね。

例えばある人の強みが「営業が得意」と言うものだったとしましょう。さて、この人は「営業」というテーマの中のどの部分が得意なのでしょうか?「第一印象」でしょうか?「相手のニーズをキャッチする力」でしょうか?「相手が納得する提案力」でしょうか?「価格交渉力」でしょうか?それとも「クロージング」なのでしょうか?

そして仮に「相手のニーズをキャッチする力」だとすると、それを支えている彼の基盤は何なのでしょうか?「質問力」「好奇心」「サポート意識」「関心力」「観察力」「リサーチ力」・・・・何が彼のその力を引き出し、活かしているのでしょうか?

強みとは表面的な実績である「営業力」で表現すると言うよりも、それを実現させている彼の内面的な力にフォーカスを当てて、さらに、それ自体を引き起こしている原動力にまでたどり着くことが一番効果的な捉え方なのです。なので、せっかくの「強み」が、ざっくりと表面化した現象だけしかフォーカスされなくなってしまいます。これでは非常にもったいないのです。ざっくりとした「強みの表現」ではなく、もっともっと深掘りして、表面に現れている現象の大元を探るのです。そうすることによって、その「強み」は他にももっとたくさんのことに応用出来るようになります。さらに、表面化された「営業力」の中で、実は「強み」では無い部分もハッキリさせることが出来ます。それにより、その不足している部分や不得意な部分は、誰か他の人のサポートを入れることで、「営業力」全体もよりパワーアップさせることが出来るのです。

「強み」をざっくりと表面化している現象だけでとらえると、とてももったいない!と言うことがおわかり頂けたでしょうか?

さて、この「強みの元になるものを細かくとらえる」という考え方で、今お話しした「弱み」をカバーする方法については・・・・それはまた次回のお楽しみ!

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