色の違いで、感じ方が変わる!

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皆さま、おはようございます。

(社)日本専門家協会理事・国際イメージコンサルタントの三好凛佳です。

 

今回も色の違いから、私たちの感覚が変化することについてご紹介したいと思います。

 

以前、NHKの科学番組でこんな実験をしたそうです。

大きさも重さもまったく同じ箱を、一方の箱には白、他方の箱には黒を塗り分けたものをたくさん準備しました。

2組の被験者たちにその箱をトラックの荷台まで運ばせて、どちらの方が疲れないで作業ができたかを比較。

『白』の方が軽く感じられたという結果になりました。

 

別の実験によると、黒は白の1.87倍も重さを感じてしまう性質があるとのこと。

このように「色」には明度(色の明るさ)から、軽重感を錯覚させてしまうという性質があるんですね。

ですので、あらゆる引っ越し業者の段ボールはほとんど「白」ベース。

同じ重さであっても、作業効率やスタッフの疲労感を考えた色使いになっているということです。

 

実はこの色による重さの感覚の違いは、私たちの服装にも影響してまいります。

スーツではなくジャケット+パンツスタイルの場合、上着の色とパンツの色は違うものを組み合わせます。

ビジネスシーンでの基本のメンズジャケットスタイルなら、ネイビーのジャケットにグレーのウールパンツというスタイルになりますが、パンツのグレーの色が明るくなるほどカジュアルになり、軽快な印象になります。

逆にジャケットをライトグレーにして、パンツを濃紺などのダークな色にすると、落ち着いた印象になります。

 

ボトムに持ってくる色の明るさによって、全体の印象が違って見えることになるんですね。

 

また、痩せて見せたい女性はよく、黒い洋服を着たりされますよね。

確かに黒などの濃い色は引き締まって見えるのですが、白っぽい洋服に比べると「重く」感じさせてしまうこともあり、モノによっては必ずしも痩せてみえるとは限らないんですね。

単に黒を着るのではなく、他の部分にちょっとした工夫も必要なのです。

 

このように「色」には、私たちにさまざまな錯覚を起こさせるという性質があります。

これはビジネスや商品などで日常的にたくさん使われていることなんですね。

ぜひ、いろんな商品や看板など、普段目にしている色使いを意識して見ることで、新しい発見があるかもしれませんよ(^^)

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