専門家の「強み」の引き出し方⑦

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おはようございます!

「強みを引き出す」「強みを伸ばす」「強みを活かす」(社)日本専門家協会 理事の松下雅憲でございます。

私は、この協会で「強みを見つけて自分だけのセミナーに活かす」講座を担当しています。今日も、この「強み」について少しお話ししましょう。

前回は、「強みを見つけるときに落ちてしまう落とし穴」のひとつめ「周りと比較してしまう」についてお話ししました。せっかく、「強み、強み、強みを活かそう」と言いながら、ついつい「弱み」に目が行ってしまい、それを周りと比較して「ここがダメ」「あそこがダメ」とダメ出しばかりしてせっかくに人材を活かせない・・・そんな会社が実に多い!!!

もったいないですね~と言うことで、今日はその「強みを見つけるときの落とし穴:その2『自分と比較してしまう』」についてお話し致しましょう。

人の強みを見つけようとして「見つけた時」・・・「これがこの人の『強み』だな」と思うと同時に、「これくらいは俺でも出来るぞ・・・これくらいで『強み』としていいのか?」と思ってしまう事ってありませんか?また、周りと比較して、その「強み」は抜きんでているようなレベルでは無いと「強み」と言うには心許ないような気がしませんか?

これは、見事に「自分と比較してしまう落とし穴」に落ちています。その人の「強み」は、あくまでもその人の「強み」です。過去のあなたや、あなたの基準に照らし合わせて評価するものではありません。また、今見えている「強み」は、氷山の一角かも知れません。水面下にもっと大きな「強み」が隠れているのかも知れないのです。今見えている「強み」を活かせば、もっと大きな部分が見えてくるかも知れません。どんどん活かせば、あなたのレベルを超える成果を上げるかも知れません。

この落とし穴は、「この人の『強み』はこれだな」と決めつけてしまうと落ちてしまう落とし穴です。
私の元部下に、今はwebデザイナーとして活躍している人がいます。彼は、元々パソコンもさほど得意ではありませんでした。しかし「強み」である「学習意欲」と「向上心」が発揮され、いつも朝早くからエクセルなどの自主勉強をしていました。私もそこそこエクセルは使いこなしていましたが、たった1年ほどで追い抜かされ、その後ずいぶんと彼に差を付けられてしまいました。更に現在は、私など到底追いつかないレベルのwebデザイナーです。

このように「強み」とは、何かが得意、と言うようなものではなく、その人が無意識にし続けられるようなものです。ですから、表面に現れてる成果物や現象だけで評価してしまうと、「本当の強み」を見逃してしまうのです。

相手の強みを見つけるとき・・・・表面化している成果では無く、それを生んだベースの力にフォーカスするようにしましょう。そうすれば、逆に「自分と比較して評価する」ことも出来なくなりますよ。

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